【薬膳生活お役立ち情報】カタカナ名称や英語の略称を天然物か人工食品添加物か見分けたい。

【薬膳生活お役立ち情報】カタカナ名称や英語の略称を天然物か人工食品添加物か見分けたい。

2022年6月25日

医療や食やセラピーの現場で、自分や家族の不調に何を食べたらいいのか迷う患者さまやクライアントさまに、やさしい家庭薬膳レシピを提案できる人材を育成して14年になります。 きっかけは、肺がんの放射線の通院治療で体内の呼吸器に火傷を負った父に、実家で炎症を癒す料理を考えられなかった会社員当時の後悔でした。 父が他界した後この苦い経験を糧に薬膳を学び、勤めを辞して2008年に《薬膳の専門家》を養成する薬膳スクールを開校して現在に至ります。 《薬膳の専門家》を育てる【ナチュラル薬膳生活Ⓡ学び舎ブログ】

栄養学や化学や医学が専門でなくても、薬膳を通じて食の専門家を目指す人が避けて通れないのが、薬理作用を持つ植物化学成分や人体の生理学の知識。

薬膳は中医学の理論で開発する食事療法です。

しかし現代は、薬膳素材に含まれる栄養素や植物化学成分がなせ特定の健康作用を心や体に及ぼすのか、科学的に検証されていることが多いからです。

食材に含まれる健康に有用な植物化学成分は、カタカナや英語の頭文字の略語と共に、健康食品会社のコマーシャルで使われることが少なくありません。

このため、よく耳にするカタカナ用語や英語が、天然物なのか人工化学添加物なのか、分かりにくいというお悩みを耳にすることがありました。

薬剤師のように食品に含まれる成分の分子を化学構造式で知っていたり、学んでいたらいざ知らず。

栄養学、化学、医学の基礎知識もこれから身に付けたい薬膳の初学者さんが、一般の生活者さんだった場合、薬膳素材の働きがなぜ特定の作用をもたらすのかとても知りたくなるのは人情です。

そこで今日のテーマは、「【薬膳生活お役立ち情報】カタカナ名称や英語の略称を天然物か人工食品添加物か見分けたい。」です。

健康に良いと言われる食品に含まれるカタカナや英語の略語の名称・・・ 化学や生理学を学んだことがないと、もともと食材に含まれている天然物なのか、人工化学添加物なのか分かりにくいですよね。 そこで、カタカナ用語が天然物か添加物か、見分ける方法。 化学は専門外だった薬膳ライフコーチが、薬膳生活を教えながらメディカルハーブの植物化学科で学んだ際の学術テキストややさしいハーブ化学の参考文献。 そして、リサーチに役立つ一般企業の情報サイトや政府系学術サイト。 代表的なサイトをご紹介しながらカタカナ用語のギャバ(GABA)を例に、天然物か添加物か見分けるコツをお話しします。

薬膳素材の有効成分が化学的に分かると天然物または添加物か見分けやすい

中医学の理論に基づく食事療法の薬膳を勉強すると、中医学と薬膳学を勉強する必要があります。 さらに薬膳で将来は人のために仕事をしたい人たちは、先人の知恵に基づく中医学の曖昧な理論だけでは満足しない場合が多いのですね。 こうした人たちは、薬膳素材に含まれる有効成分が化学的に分かると、よく耳にするカタカナの有効成分が天然物なのか人工添加物なのか見分けやすくなります。 薬剤師や管理栄養士や看護師のような専門家の会員さまは、化学や栄養学や生理学の知識があるので、薬膳素材に含まれる有効成分を科学的に補足説明してもすぐにのみ込めます。 でも、一般の方の場合は心や体に作用する薬膳素材の中の有効成分の化学的な名前や分子構造をお見せすると見慣れないので最初は戸惑います。 自分も最初はそうでした(汗)。 でも基本を知ってしまえば、天然物の薬草には化学的に合成された白い薬とは違って、様々な植物化学成分や栄養素が含まれていて、人間の体に入るといろいろな働きをすることが分かるようになります。 薬膳ライフコーチも最初は健康食に関わる業種でない分野から転身。 中医学と薬膳学だけでは、なぜ特定の薬膳素材となる食材が心や体に特定の作用をもたらすのか、経験則でしか説明がなかったので理解があやふやなので指導する際に自信が持てず困ったのです。 そこで薬膳生活を教えながら、薬草や動物に含まれる植物化学成分や栄養素や、現代栄養学や、心理学や、生理学を学びました。 この経験を思い出した理由。 それは、薬膳の専門家を目指す一般人の会員さんから、カタカナや英語の大文字の略語の物質が、もともと食材に含まれる天然の自然のものなのか、人工化学添加物なのか見分ける方法を知りたい。 こうした質問とリクエストをリクエストを頂いたからです。 そこで、わたくしが化学や生理学を学んだときに使った書籍のうち2冊ご紹介しました。 薬膳やハーブに含まれる化学成分の本 その2冊は、共立出版『資源天然物化学』とフレグランスジャーナル『ハーバリストのための薬用ハーブの化学』。 『資源天然物化学』は、漢方薬に配合されている生薬がなぜ解熱や鎮痛や精神安定に作用するのか、化学構造式を見ながら理解できるようになります。 そして、暗記しなくても大丈夫ですが、健康食品の宣伝でよく耳にするギャバ、GABA、γ-アミノ酪酸(英語のγ-aminobutyric acidの略語がGABA)のような言葉をシャワーのように浴びることができます。 すると、後で何かで目にした時に、索引でちょっと調べられるようになるので便利だし、だんだん慣れてきます。 試しに『薬用ハーブの化学』でもGABAを索引で調べたら、こちらの本の方がライトだからでしょう収載はありませんでした。 こちらは化学を専門に学んだことがない薬草の療法家が、ハーブの有用性を化学的なエビデンスから理解できるように構成されています。 薬膳では食材の香りが心も癒す働きがあることを活用して、食事で精神状態を落ち着けて不眠を改善するなどのアプローチを用います。 『薬用ハーブの化学』では芳香性のある植物に含まれる植物化学成分が、精神状態を引き上げたり、鎮静させたりする働きがあることが紹介されています。 こうした知識があると先人の知恵に裏打ちが得られるので、自信を持って薬膳を社会にお伝えするのに役立っています。

カタカナや英語の成分をネット検索でリサーチするなら信頼のおける情報源を使う

現代社会はネット検索で調べ物をするのが便利。 薬膳ライフコーチも毎日グーグル検索を使ってリサーチします。 但し、薬膳の専門家としてしっかりした情報を得ておかないと、安易に人には伝えることができません。 無料で大量に流れているネット情報は玉石混交だから、信用できる情報源であるか確認しないと、健康被害さえ出かねないからです。 ですからファーストチョイスは、日本人なら日本で健康を預かる政府系機関の公式HPを使うのがいいですね。 薬膳ライフコーチがよく使うのは厚生労働省文部科学省から出されている情報です。 しかし、今回のお悩みのように用語が天然物か添加物か調べる際には、どんぴしゃりで情報が出てこないことがあります。 そんな場合は、健康情報を出している企業のサイトが目に留まることが多いでしょう。 その際の情報源の信頼性を判断するポイントは、書かれている情報の出典が明記されているかどうか。 そして、企業の健康に関する食材や食品の情報はその企業の商品を販売するサイトへ誘導するのが最終的な目的になっていることは理解しておくのが大切です。 もちろんしっかりした健康情報を出している企業は、薬機法に鑑みてダイレクトに売り込むサイトにならないように細心の注意を払ってウェブデザインされていることが多いです。

健康に関わる食品の成分が天然物か添加物か調べる際は信頼のおける情報源か出典も見る

録画ではギャバ(GABA)を例にグーグルネット検索で、この化学成分が天然物か添加物か調べてみました。 政府系のサイトで「GABAとは?」がどんぴしゃりで出なかったので、健康に良い食品や食品の有効成分を調べるといつも上位に出てくる「わかさ生活」さんにやはりヒット。 このため、そのサイトを例に信頼できる出典が末尾にきちんと記されている例としてご紹介しました。 ここにはGABAが、人間の体に存在する神経伝達物質であること、茶葉などの植物にも存在することが分かりやすく明快に書かれています。 末尾に参考文献や、例えば、人の心や体に対するGABAの働きの実験に関する学術文書の出典までURLで記載されています。 GABAのリラックス効果に関する学術文書の収載先を確認したら、アメリカの政府系機関、米国国立医学図書館(NLM)のPubMedでした。 よく読み込むと非常によくリサーチされてブログが書かれていることが分かるので、これでGABAが化学的に合成されたものではないことが分かります。 そして書かれている情報を信頼して大丈夫だと思えます。 そして次に自分が責任を持って情報の出し手になる場合は、紹介されている参考文献を実際に自分自身も入手してリサーチに使うといいですね。 そして、自分なりの解釈でまた何らかの健康情報を薬膳の専門家として書くのであれば、オリジナルの視点から読み手に役立つ記事を書くなり、テキストを執筆すると素晴らしい社会貢献になります。 ここでは、GABAを例に挙げて知らない食品に含まれる健康に良い成分が、天然物か添加物かを調べる方法をご紹介しました。 この方法は他のカタカナや英語の用語を調べる時にも使えます。 よかったら参考にして、薬膳の専門家やそのほか、健康に関する食などのプロへの道に生かしてくださいね。

まとめ【薬膳生活お役立ち情報】カタカナ名称や英語の略称を天然物か人工食品添加物か見分けたい。

今回の話題「カタカナ名称や英語の略称を天然物か人工食品添加物か見分けたい。」というお悩みを解決する調べ方についてのお話しはいかがでしたか。 化学や医学や生理学を専門的に学んだことがないと、コマーシャリズムで大量に耳に入ってくる健康によい「カタカナ」や「英語」に翻弄されて、それが体によい自然のものなのか心配になる。 薬膳生活を教えていると、会員の生徒さまからこうした声を耳にすることが少なくありません。 食品に含まれるカタカナや英語の名前はすべてが人工化学添加物とは限りません。 健康食品のサプリの宣伝などが現代社会には溢れているので、こうした用語がよく分からないときは、調べるのに大きく2つの方法があります。 ひとつは食品に含まれる有効成分に関することを調べやすい、化学の参考本を手元に置いておくこと。 もうひとつは、ネット検索で政府系機関など信頼のおけるサイトで調べる。または、企業などの健康情報で政府系機関から出ている情報の出典が明らかになっているサイトで調べる。信頼できる参考文献が記載されているかを確認する。 こうして信頼できる情報であれば、特定のカタカナや英語の物質が天然由来のものか人工の添加物か判断がつくことでしょう。 こうしたリサーチ方法を用いながら、化学に関する本を読んで知識を増やしていけば、自分で健康についての食の情報を掴んで判断できるようになります。 薬剤師や医療従事者でなくても、中医学に基づく薬膳にプラスして、科学的視点を持てば自分の体に入ってくるものが何か、自己管理できるようになれますね。 では薬剤師を薬膳の専門家に育てているナチュラル薬膳生活の知恵が、みなさまの健康から生まれる幸せな暮らしのお役に立てば幸いです。 須崎桂子けいてぃー♪ 参考サイト: 厚生労働省 https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/shokuhin/index.html 文部科学省 https://www.mext.go.jp/index.htm わかさ生活 GABA https://himitsu.wakasa.jp/contents/gaba/]]>