【生徒さまの声に想う】定年後を薬膳生活で心豊かに過ごすには今が学び時

【生徒さまの声に想う】定年後を薬膳生活で心豊かに過ごすには今が学び時

2022年9月10日

医療や食やセラピーの現場で、自分や家族の不調に何を食べたらいいのか迷う患者さまやクライアントさまに、やさしい家庭薬膳レシピを提案できる人材を育成して14年になります。 きっかけは、肺がんの放射線の通院治療で体内の呼吸器に火傷を負った父に、実家で炎症を癒す料理を考えられなかった会社員当時の後悔でした。 父が他界した後この苦い経験を糧に薬膳を学び、勤めを辞して2008年に《薬膳の専門家》を養成する薬膳スクールを開校して現在に至ります。 《薬膳の専門家》を育てる【ナチュラル薬膳生活Ⓡ学び舎ブログ】 ナチュラル薬膳生活コーディネーターで看護師助手の中田奈津子さんから近況について心温まるご連絡をいただきました。 この秋に柏から横浜に移転するため、柏本校サロンが入っている蓮蓉茶樓ハウスが売却される予定なのを知り、いつでも行けと思っていた母校が無くなるのは寂しいとのこと。 2016年の修了生さまからこう言ってもらえるのは、ありがたいと胸が熱くなりました。 横浜移転による柏本校サロン教室の物件売却についての経緯は、蓮蓉茶樓物語シリーズをお読みください。 奈津子さんは、ナチュラル薬膳生活専門家養成コース、現【前期】薬膳基礎コースを修了。 ナチュラル薬膳生活カレッジに付属するナチュラル薬膳生活文化普及協会の現ナチュラル薬膳生活コーディネーター(初級)(中級)(上級)認定資格試験を受験。 その後は間接的に家族や社会を幸せにする薬膳の専門家として、数十年もの間病院で医療従事者を支える仕事を続けながら、心豊かに穏やかな日々を送られています。

病院のベッド

そして二年後に控えた定年退職後の美しいナチュラル薬膳生活のビジョンも語ってくださいました。 薬膳のみなもと中国の古代哲学の宇宙観に立ち返って、定年退職後、リタイアしてから第2の人生も幸せに暮らしたいと願う大人女性は少なくありません。 ですので奈津子さんの在り方を交えながら、今回は「【生徒さまの声】定年後を薬膳生活で心豊かに過ごすには今が学び時」をしたためたいと思います。 薬膳生活を身に付けて仕事もプライベートも充実した人生を送っている奈津子さんのお話が、人生100年時代にこれからをどう生きたらよいか悩んでいる大人女性の皆さんの未来への扉になれば幸いです。

看護師助手のお仕事は目立つことなく陰で患者さまの心を癒していることも

看護師助手というお仕事をご存じですか。 わたくしは奈津子さんがご入学されるまでこのお仕事を知りませんでした。 医療従事者を支える仕事を病院で数十年続けてきたベテランさんが見てきた現実は、お医者さんや看護師さんたちの大変なお仕事のご様子。 大勢の患者さまがいらっしゃるのでものすごく多忙。

CT結果を見る医者

ゆっくり一人ひとりの患者さまと接してお話する機会は、やはりあまり長時間は取れなさそうなのですね。 一方心に不安を抱えて入院中の患者さまの中には、ちょっとした悩みや心のうちでも誰かに聞いてもらいたい。 声をかけてもらいたいなと感じている人が、中にはいらっしゃるのが分かるのだそうです。 奈津子さんも病床を心地よく整えるサポートをしていますから、毎日動き回って沢山のベッド周りを移動してものすごい量の仕事をこなします。 それでも仕事の合間にいつも顔を合わせる患者さまの中には、奈津子さんの笑顔を見るのを楽しみにちょっと言葉を交わすことが多かったそうなのですね。 奈津子さんは人の心の励みになるのがとても嬉しい方なので、体を動かすので体力を使う大変なお仕事ではありますが、患者さんとの短い会話の交流を喜んで働いてきました。 薬膳の専門家となってからは、中医学の食事療法のことなども、必要に応じて何気ない会話から患者さまにお伝えしてきたことでしょう。 しかしこれは、2019年末に世界的な新型コロナ流行が始まる前に伺ったお話です。 現在は恐らく状況がすっかり変わって、患者さまとの短い会話で心のふれあいを楽しみながら、働くことは難しくなっていると思います。 それでも奈津子さんは同じこのお仕事を天職として続けておられます。 わたくしと違ってこれまでのところ新型コロナに感染することもなかったと伺い、素晴らしい免疫力で医療のカミサマから守られているのだろうと感じています。 病院が仕事現場という厳しい環境の中で忙しい看護師さん達をサポートしている奈津子さんが、実は薬膳の専門家で目立たないけれど病気で悩む人々を陰ながら励ましながら、もくもくと働いていらっしゃること。 もちろん周りの方々はご存じないと思います。 だから今も以前と変わらず同じ職場で元気にお仕事をなさっていると近況を伺いとても嬉しく思いました。

薬膳生活を早く身に付けて定年後の心豊かな人生の青写真を手に入れた人

今回お知らせいただいた奈津子さんのお話は、さらに2年後に迎える定年退職後の暮らしの明るいビジョンにまで及んでいました。 そのお話しから、ああ、奈津子さんは6年前に薬膳生活を早く身に付けて、心豊かな人生の青写真を手に入れた人だなと感じました。 薬膳生活では大宇宙の動きを読むのに占星学も使うことがあるのですが、奈津子さんから久々にご連絡が入ったのは水星逆行が始まった前の日。 占星学では水星逆行の期間中は、コミュニケーションや交通トラブルを起きやすいので気をつけようと警告が出ます。 しかしその一方で、懐かしい人からの便りも連れてくるといわれています。今回はまさに奈津子さんがそうでした。 天体からのメッセージは、宇宙からの呼びかけに繊細な方には、星回りの少し前から影響が及んできます。 宇宙から頂いた奈津子さんとのご縁が今も続いているのを強く感じました。

中田奈津子さんとツーショット

ご連絡を拝見すると、薬膳の学び舎だった「蓮蓉茶樓ハウス」の建物の雰囲気や、「ナチュラル薬膳生活Ⓡ」で学んだ思い出や、定年後のビジョンも語ってくださり、目頭が熱くなりました。 真心のこもったお便りの一部をご紹介させていただきますね。 ・・・ ・あの独特な雰囲気の柏本校サロン教室は、薬膳のイメージにぴったりだったこと、 ・けいてぃ先生と年齢が近く、読書を通じて共感できたり、 (『投影された宇宙』のことだと思います^^この量子物理学の本は衝撃でした!) ・お米は炊飯器でなく、鍋で炊いた方が美味しいこと、

日干し舞茸と豆苗の薬膳ご飯

・体の状態に合わせて食べるものを考えること、 ・習ったことや、いろいろな思い出が頭を巡ります。 ・・・雑草と呼ばれる草にも、一つ一つ名前があって、 さらには、人間を癒す効能があること、 野生の草が土を耕し、 小さな微生物や虫たちが土を肥やしていることに気が付き、 細々とではありますが、 庭で自然農法に近い家庭菜園をしています。

二十日大根の収穫

定年後は近くの畑を借りて、 無農薬で自分たちの食べる分ぐらいの野菜を育てながら、 ゆっくりヨガでもやろうと思っています。 なだかコロナから、世の中が急速に変わってしまいましたね。 精神性の高い世の中にかわっていくことを心待ちにしております。 ・・・ とのこと。 わたくしが薬膳に惹かれたのも日本でのいわゆる定年退職の還暦よりだいぶ前。 薬膳は大自然と調和して生きることの大切さを先人から学ぶ中医学の食事療法なのを知り、強く惹かれました。 中医学の食事療法が自分の天職なのを急に思い出したので、最初からライフワークにしようと真剣に考えて薬膳生活を研究しました。 きっと奈津子さんも何か同じようなきっかけがあって薬膳を学ぼうと思われたのでしょう。 定年後を薬膳生活で心豊かに過ごすにはきっと「今」が学び時です。 その「今」のタイミングは人によって違います。 気になった時が先人の知恵の食事療法と繋がる大切なご縁なのですね。 それにしても薬膳のみなもとである中国の古代哲学の宇宙観を持つ奈津子さんと、例え短い時間でも病床で触れ合える患者さまはお幸せなことだと思います。 言葉を交わし笑顔を見るだけで患者さん達は癒され励まされていることでしょう。 今、世の中の人々が求めているのは奈津子さんのおっしゃるとおり「精神性」。 物質的な満足より精神的な充足感。 コロナで世界中がオンラインで簡単につながれるようになった今は時代の変革の移行期なのでしょう。

まとめ【生徒さまの声】定年後を薬膳生活で心豊かに過ごすには今が学び時

今回はナチュラル薬膳生活コーディネーターとなった看護師助手の修了生の中田奈津子さんとの心温まる近況についてのコミュニケーションの中から、定年後を薬膳生活で心豊かに過ごす鍵をご紹介させていただきました。 ですからタイトルは、「【生徒さまの声】定年後を薬膳生活で心豊かに過ごすには今が学び時」。 薬膳ライフコーチとほぼ同い年の奈津子さんが、あと2年後に還暦を迎えてリタイアする前から自然界に溶け込む心豊かな暮らしを既に始めていることを分かち合いました。 おそらく看護師助手というお仕事をご存じない方は少なくないと思いましたので、その内容をわたくしがお聞きしたことがある範囲でご案内。 医療の現場で忙しいお医者さんや看護師さん達の手が回らない、入院患者さんたちのたくさんの病床を一つ一つ心地よく整えていらっしゃることをお伝えしました。 そんな忙しいお仕事の合間に、奈津子さんは薬膳生活を本格的に学びに週末通っていらしたのですね。

中田奈津子さん認定証

そして薬膳のみなもと中医学から地球上の生き物が宇宙とつながって生かされていることを実感。 現在は週末に定年後の理想の暮らしを既に一部前倒しで始められていて、心が満たされる土づくり野菜作りをなさっていることを分かち合わせて頂きました。 こうして修了生のお一人の穏やかな暮らしぶりを伺いながら、ナチュラル薬膳生活を社会に普及する仕事を続けてきて、本当に良かったと心から感じています。 横浜への移転を前に自然の環境が豊かな柏でこれまで薬膳のお仕事をさせていただけたことに、改めて感謝の気持ちでいっぱいになりました。 薬膳の専門家として仕事現場や家庭で知識と実践力を発揮する方法や機会は、お仕事や家庭環境によって人それぞれ。 薬膳生活で心豊かな定年後の暮らしの青写真をもう手に入れている奈津子さんのような生き方も知ることで、これから薬膳を学びたい皆さまの励みになれば幸いです。