カービングのプロの友人海老原記志江さんから、日本南瓜で食べられるジャックオーランタンのカービングを習いました。 ZOOMオンラインレッスンで1時間でサクサク作れて、最高に楽しかったです。 せっかくなので、おばけ南瓜を晩秋の季節薬膳に仕上げて美味しく堪能。 冷え性の邪気払いに熱々キーマカレーをチーズと詰めて、楽しくお夕食の薬膳テーブルを演出しました。 そこで、今回は南瓜のカービングを学んだいきさつ、日本南瓜のジャックオーランタンづくり、体を温めるねっとり米粉の薬膳キーマカレーのお話しです。
目次
ハロウィンのおばけ南瓜カービングレッスンに参加したいきさつ
ハロウィン直前に思い立ったように、友人の海老原記志江さんが南瓜をカービングするライブ配信をすると伺いました。 そのライブを配信したのが、おばけ南瓜カービングレッスンに参加したきっかけです。 記志江さんはベテランのカービングのプロなので、南瓜の表面に怖い魔女の顔をささっとライブ中に披露。 数年前にカービングが趣味だった生徒さんから、果物や野菜を彫り込んだ作品写真をみせてもらってことはありました。 でも、とても難しそうで自分でやろうという風には思わなかったのですね。 今回も記志江ライブ配信で彫るところを拝見して、その鮮やかなお手並みに、驚いてしまいました。
するとライブの最後に記志江さんが、急に、「誰かジャックオーランタンのレッスンを明後日あたりに受けたくない?」。 「日本の南瓜で彫ろうと思っているから、後で食べられますよ。」とYouTubeライブ配信の最後に語りかけ始めました 南瓜はスーパーで買える身近な補気類で温性の薬膳素材。 飾るだけでなく秋冬の季節薬膳として食べられる種類の南瓜を彫るなら、参加してみようかな。 体を温める薬膳スパイスの具材をたっぷり入れて冷え性を撃退するおばけ南瓜を薬膳カレーにしたら楽しそう♪ こう閃いたので、初めて簡単な野菜のカービングにチャレンジすることにしました。 ナチュラル薬膳生活にとって食事は胃を満たすだけでなく、心が喜んで楽しく食べられる薬膳テーブル演出を大切にしています。 なぜなら、心と体と密接に関わっているので、笑顔で楽しく食べると免疫力が高まるからです。 カレッジではこうした心と体の仕組みを陰陽ホメオスタシスのネットワークシステムと呼んでいます。 以下は、その仕組みのイメージ図です。心と体の状態は良くも悪くもお互いに双方向で影響しあうのですね。 ところで、申し込んだのはいいものの、昔と違って南瓜はスーパーの店頭に並ぶ頃には小分けで販売するために大抵バラバラに切られています。 そこで野菜と地産地消でちょっと珍しい近所の八百屋さんに電話で連絡しました。 丸ごと南瓜の在庫があるか聞いたら、1個だけ残っているという返答。 どうか切らないでおいてくださいと、お取り置きをお願いしました。 10月も終わりに近づくと日没後の夜は結構、肌寒く寒くなってきたところです。 丸ごと南瓜を彫ったらどんな風にお料理しようか。 熱々カレーで作る薬膳レシピ開発の想像を膨らませながら、仕事の後で八百屋さんに向かいました。
日本南瓜のジャックオーランタン作り
しかし八百屋さんについて南瓜を見ると、なんだか見慣れている北海道の南瓜とずいぶん色も形も違って小ぶりです。 香川県の高松市産のシールが貼ってありました。柏の地場産ではなかったです。 電話でも八百屋さんから少し普通の南瓜と違うと先に聞いてはいたのですが、上も下も尖がった南瓜。 南瓜の種類には、「日本南瓜」、「西洋南瓜」、ハロウィンの観賞用でも使われる「ペポカボチャ」の大きく分けて3種類があります。 でも、この尖がり南瓜は「西洋南瓜」?結局『食材健康大事典』やネットを調べても分かりませんでした。 ラップトップの前に置いてみたら、斜めになってしまうのでこの南瓜で大丈夫なのかちょっと心配。 しかもカービングはしたことがないので、愛用の有次(ありつぐ)のミニ包丁でも大丈夫か準備してみました。 でももっと小さい10年以上前のベトナム旅行で買ったカービングナイフがあったのを思い出し、台所の引き出しを探したらありました! 買ってから一度も使ったことのないカービングナイフです! とにかく前日ここまで記志江さんに連絡を取りながらレッスン前日にここまで用意をしたのですね。 そしていよいよ当日、ZOOMオンラインで各自台所から受講。 まず南瓜を茹でるところから始まりました! これまで南瓜を丸茹でしたことはなかったので、これはとても参考になりました。 こうして表面を茹でてから型紙を貼ってカービングナイフを入れたら、意外にすうっとナイフが入りましたよ。 どうやら丸ごと南瓜を柔らかくするには、電子レンジで温める方法もあるそうです。 でも、あとで薬膳のお料理に使うつもりだったから、電子レンジはあまり使いたくなかったのですね。 だから茹でる方法で嬉しかったです。 ZOOMでレッスンにご参加の他の方の南瓜と比べたら、どうも南瓜は品種によってちょうどよい茹で時間がかなり違うみたいです。 この尖がり南瓜は水分が多くて、あまりホクホクしていなかったせいか、カービング初心者の自分には彫りやすかったです。 それに、南瓜の底のトンガリは取り越し苦労。 中から種を取り出すために先に底面を切り取ったから、すぐに座りが良くなりました。 そして、薬膳テーブルの演出にピッタリなおばけ南瓜の入れ物がアッという間に出来上がり。 わたくしは初心者なので、顔は一つしか彫りませんでした。 一方、慣れた生徒さん達は裏面にもうひとつ違う顔をサクサク彫っていらして、すごいなあと思いました。 きっと南瓜は飾り切りを変えれば、クリスマスの薬膳テーブル演出にも生かせるのではないかしら? とにかく、まずはハロウィンのシンボル、ジャックオーランタンを完成。記志江さんのご指導のおかげです^^ 少し気は早いですが、クリスマスにやさしいカービングを南瓜に施す発想がむくむく湧いてきました。
冷え性の邪気払いに体を温めるねっとり米粉の薬膳キーマカレー
薬膳レシピ開発の醍醐味は、自分で目的を決めて調理法や薬膳素材を選んで何通りにも組み合わせを考えられること。 自分で初めて作ったおばけ南瓜は、ちょっと目の位置が普通より寄り目のたれ目になってしなったのでユーモラス。 これを晩秋から冬の季節薬膳にふさわしいあったか料理にするには、どんな風に使おうか・・・ やはり初めにピンときたとおりに、これからだんだん寒くなる季節ということもあり、冷え性ケアにも役立つ薬膳キーマカレーを詰めることにしました。 この小ぶりの南瓜は量ってみたら700gちょっとありました。 その中に詰める牛豚合い挽肉を200g準備。 少し小ぶりの南瓜だからお肉はこれでちょうどいい量かなと思いました。 でも、南瓜の空洞は意外に容量が大きいのですよね。 目や口の部分からカレーに仕上げたひき肉がボロボロこぼれ落ちないように、米粉を大さじ3杯加えてねっとり固まるように工夫。 でもこの南瓜の大きさなら、もっとたくさんひき肉を準備すればよかったですね。 温熱性の香辛料のガラムマサラ、ターメリック、シナモン、小さくて甘さ控えめのカレンズ、人参、玉葱、チーズもプラス。 寒くて乾燥しがちな関東地方の晩秋から初冬のコンディションを考えて、温める働きと潤す働きのある薬膳素材を配合しました。 南瓜にじっくり火が通るようにホイルをかけてオーブン焼き。 仕上げにホイルを外した後で、目や口にシュレッドチーズを足して、ちょっとこわい感じを出そうとしたのですが、なんだかユーモラスなおばけ南瓜のままになりました。 試作した程度のスパイスの量ならあまり辛くなかったので、お子さんも一緒に美味しく召し上がれる感じです。 もし頑固な冷え性ケアに仕上げる場合はさらにチリパウダーを入れて唐辛子のピリ辛を生かすといいですね。 薬膳キーマカレーは12月4日に出版予定の電子書籍『薬膳生活レシピ開発BOOK』Vol.3冬 季節薬膳に収載したいと思っています。 クリスマス仕様にカービングして南瓜に詰めるかどうか・・・ まだ決めていませんが、もう少し試作を重ねながら、南瓜またはほかの器になる食材に入れるなら、ひき肉の量をそれ相応に調節した方がよさそうです。
まとめ 【薬膳テーブル演出】冷え性の邪気払いにハロウィンのおばけ南瓜カレーを楽しむ
今回は、「【薬膳テーブル演出】冷え性の邪気払いにハロウィンのおばけ南瓜カレーを楽しむ」ことになったいきさつと、日本南瓜のジャックオーランタンづくり、体を温めるねっとり米粉の薬膳キーマカレーをご紹介しました。 お野菜をカービングするなら、エコで食べられるように加工できるもので作るのがいいですね。 しかも薬膳テーブル演出に使えば、食べる人たちがとても楽しく笑顔になります。 笑顔は不思議なことに、心が喜ぶので免疫力のアップにもつながるといますから、まさに家庭での薬膳テーブル演出にピッタリでした。 こうした遊び心で食生活をヘルシーに楽しむナチュラル薬膳生活の食事のひとこまが、医・食・癒しの女性専門家さんや、薬膳のプロを目指す大人女性の皆さんの参考になれば幸いです。