医療や食やセラピーの現場で、自分や家族の不調に何を食べたらいいのか迷う患者さまやクライアントさまに、やさしい家庭薬膳レシピを提案できる人材を育成して14年になります。 きっかけは、肺がんの放射線の通院治療で体内の呼吸器に火傷を負った父に、実家で炎症を癒す料理を考えられなかった会社員当時の後悔でした。 父が他界した後この苦い経験を糧に薬膳を学び、勤めを辞して2008年に《薬膳の専門家》を養成する薬膳スクールを開校して現在に至ります。 《薬膳の専門家》を育てる【ナチュラル薬膳生活Ⓡ学び舎ブログ】
今日は午前中に【前期】薬膳基礎コース(中級)、午後は薬膳キャリアプラン(CP)カウンセリングレッスンでした。
今回は午前も午後も調理を伴わないレッスンだったので、生徒さまもわたくしもランチ休憩時間は薬膳お弁当を持参。
会員の生徒さま《Eri》さんの薬膳お弁当は浮腫みケアに役立つ枝豆たっぷり。
そして、5月30日に出版する電子書籍『薬膳生活レシピ開発BOOK Vol.5 梅雨 季節薬膳』に収載する「フルーツ薬膳」も持って来てくださいました^^
書籍ではカットした黄色いマンゴーをトッピングしていますが、サロン教室では自家栽培のペパーミントをあしらってみました。
梅雨寒のような湿気たお天気だったので、わたくしも気と血を補給する鰤や豚ハツのおかずの下にたっぷり利尿に役立つレタスと胡瓜を敷き、わっぱ薬膳お弁当に詰めてパチリ。
お弁当の蓋をする前におうちで写真を撮りました^
晩ごはんの残りのおかず達ですが、自分の味付けはマイルドで胃にもたれないから美味しく感じるのですよね。
お互いに時間に制約がある多忙な大人女性なので、こんな風にヘルシーな手作り薬膳お弁当をサクサク頂いて午後から早速、CPセッションをスタート。 薬膳キャリアプラン(CP)カウンセリングレッスンは、薬膳の専門家として将来の夢とその実現に何をすべきか自分で明確化するための個人セッションです。 このCPではお持ち頂いた薬膳スイーツの「食べるアロマセラピー」要素に、Eriさんの未来の夢のヒントが隠されていました。 今回は「【薬膳キャリア構築】「食べるアロマセラピー」の考え方を未来の夢に生かす」をお届けします。 余談ですが、せっかくステキな薬膳スイーツをお持ち頂き、浮腫みケアに役立つ「マンゴー」入りでした。
初めて薬膳を学んでから3~5か月の間に、薬膳ライフコーチの2冊の電子書籍に共著者としてレシピをサクサク4品も開発できるようになったEriさん。 実は、お持ち頂いたマンゴーの薬膳スイーツには「香り」の宝ものが隠れていました。 その「宝もの」については後ほどにして話を戻しますね。 では、CPレッスンについての詳細と、クライアントの会員さまが「食べるアロマセラピー」に、薬膳キャリアの未来に続く扉を拓く鍵をおぼろげに見出したCPセッションが今回のテーマです。
目次
薬膳キャリアプラン(CP)カウンセリングレッスンとは
CPは薬膳キャリアの構築について相談しながら、自分のゴール(目標)を明確にして、その達成に何をどういつまでにやるべきか自分で見出して行動を起こす個別予約コースレッスンです。 クライアントさまは会員の生徒さまが中心ですが、薬膳の教え方に悩む薬膳の先生や、薬膳レシピを開発できなくて困っている一般の方からCPの受講相談をお受けすることもあります。 薬膳キャリアに対するニーズはひとり一人違います。 だからまず最初は個別相談でじっくりお話しを伺い、クライアントさまがご自身で夢を実現するのに必要なロードマップを視覚化するお手伝いをします。 これは、薬膳の礎である中医学のひとり一人に合わせて診断・分析・治療するメソッドと同じアプローチ。
毎回のCPセッションでは未来から逆算して、ゴール達成に必要な内容を予めカウンセリング相談。 そのうえで双方が納得のうえ、薬膳の夢のゴールに対する「進捗度」と「ニーズ」に合わせて、各回ごとに下記のようなコンテンツを薬膳ライフコーチが提供します。
コーチ、インストラクター、カウンセラー、コンサルタントが提供する内容はそれぞれ違います。 だから各回のセッションごとに、何を行うのか混同しないように内容を都度、お互いに確認しながら進めるよう細心の注意を払っています。 長引く世界的なコロナ禍の影響もあり、クライアントさまの仕事に対する価値観や姿勢や境遇はずいぶん多様化しています。 例えば・・・
こんな風にさまざまなワーキングスタイルが当たり前の世の中になりました。
だから、薬膳の専門家になってこれから生計を立てる仕事にするのだけが、目的ではありません。 薬膳CPレッスンは、薬膳で生活できるくらい稼ぐための経営コンサルティングではありません。 むしろ目的は薬膳の専門家としてこれから人生のキャリアに薬膳をどう生かしたいのかのゴール、その実現のために何を今すべきか、自分で見出すための夢咲案内。 薬膳ライフコーチは夢咲案内人として、ゴールへの道のりを遠回りせず効率よく進んで行けるように、ご自身で気付きを得るために伴走いたします。
クライアントさまの利益を最優先に、伸びゆく薬膳生活の知識や実践力、個性や強味、人生のミッションを客観的に見極めながら、ご自身にも気づいて頂きます。 そのうえで必要であれば、稼ぐための経営コンサルタント、SNSコンサルタント、会計事務所、個性的なお料理やお菓子の先生、セラピスト、カウンセラーなど、これまで素晴らしい方々とご縁を結んできたのでご紹介することがあるかもしれません。 もちろんご自身で必要なメンターや専門家を探して師事したり、CPと並行して新たな学び足しを行う場合も十分にアリ。 薬膳の専門家としての収入面で趣味の域であっても、それが自分も人も幸せにする社会活動で「魂が喜ぶ」なら、それがあなたの尊い人生の使命であり仕事です。 ナチュラル薬膳生活を学んで《薬膳の専門家》となった皆さんのなかには・・・
・育児の傍ら薬膳レシピ開発力をテーブルデザイン教室や食育の仕事に生かしている人。 ・薬剤師や看護師や助産師として患者さまや妊婦さまに食について語れるようになった人。 ・健康料理教室で薬膳レシピ開発力をレッスンのコンテンツ作りに生かしている人。 ・エステやセラピーの仕事でクライアントさまへの食事指導に薬膳を生かしている人。
薬膳を超えた「ナチュラル薬膳生活」という名のライフスタイル医学の暮らし方を、未来のキャリアに生かして、自分自身が活動したいのかはっきりしたかった人、薬膳の先生になりたかった人などが、現在、その夢を果たして心豊かな暮らしを満喫しています。
ナチュラル薬膳生活の「食べるアロマセラピー」要素に未来の鍵を発見
今日のCPセッションではクライアントであるEriさんが、現在進行形で学んでいる「ナチュラル薬膳生活Ⓡ」から得た新たな知見を、未来の自分にどう生かせるだろう。 「自分の魂が望んでいる未来の在り方はどんな姿なのだろう?」 ・・・ピントがぼやけたビジョンを明瞭にしていきたい、という想いがありました。 だから今回のミニテーマは、ビジョンの片鱗を小さなかけらでもいいから、自分の力で見つけることでした。 人はみんな物事を主観的に捉えてしまうのが当たり前。 だからCPでは、ご自身の心・体・魂を外側から、そして多面的に、様々な角度から客観的に眺めるコンディションを整えて差し上げます。 今回は一緒に客観視していたら、目の前に置いてライブ配信していたEriさんの手作りマンゴー薬膳スイーツの中に、その鍵がありました。 そのキーワードは、「食べるアロマセラピー」。 例えば、フルーツやハーブなど芳香成分を含んでいる食材そのままの香りを食事に使う自然療法です。
こちらはEriさんから当日おすそ分けに頂いたアンデスメロン。 サロン教室ではセッション中に熟して甘いメロンのよい芳香が心地よく漂っていました。 ・・・もちろん未来への扉を拓く鍵を、こうした薬膳素材の「香り」に見出したのはご自身です。 自分では見出しにくい「魂の願い」を深い部分に自分で降りて行って取り出す・・・ 認定心理士でもある薬膳ライフコーチがそのために準備していたのは、深層心理学的なアプローチ。 わたくし達人間が持つ特有の「意識」のうち、95%を占めると言われる目に見えない「潜在意識」からの呼びかけやヒントのかけらを拾ってくる。 それは自分の中に眠るワクワク宝探しの手法です。
そのワークに役立つマインドの状態・信頼関係・関連のある情報・行動のガイドライン・ノウハウ・・・ これらを整える土台を準備して差し上げるのですね。 すると、自立&自律のマインドで暮らしている大人女性の皆さんはご自身のチカラで、それまで見えなかった自分自身の「魂願」を視覚化(ビジュアライゼーション)し始めます。 どんな聖人でもお釈迦様でも、最初は「自分は見えない。」のが普通。 例えば、薬膳ライフコーチも普通の人間なので自分は見えませんから、薬膳の専門家になりたい人達に役立つ情報の提供方法について、定期的に個人コンサルティングを受けています。 それは良くも悪くも自分で見えない部分に光を当ててもらう作業。 気付きを得たら、自分で良い部分は伸ばして、好ましくない部分は改善していく。 そのためのトライ&エラーを繰り返すうえで、個人コンサルは薬膳ライフの仕事を精神面でも実践面でもを支えてくれる生活の一部になっています。 でも、決して誰かに何とかしてもらおうと思って、依存し続けるのではありません。 自立&自律のマインドで考え、行動し、未来を切り拓くのは自分自身ですから。 Eriさんの場合は作業台の上にヒントをいくつか置いて眺め、しばらくたってから、「フッ」と薬膳のカミサマからの啓示がきっと降りて来たのですね。 【前期】薬膳基礎コースのコンテンツに含まれている「食べるアロマセラピー」が、最初に習ったときよりも鮮明に映って見えて来たらしいのです。 どういうことかといいますと、それはマンゴーの薬膳スイーツに忍ばせた「烏龍茶」のシロップの香りでした。 実は薬膳ライフコーチは、『薬膳生活レシピ開発BOOK Vol.5 梅雨 季節薬膳』に収載するこのレシピに最初はEriさんが「烏龍茶香るマンゴープリン」と命名していたので、香りは強調しなくてもいいかも。 こう言っていたのですね。 それは別にレシピ名が悪いということではなく、梅雨の季節薬膳の本の中では、浮腫みケアが主な目的なので、心を癒す良い香りのことよりも、使われている薬膳素材の利尿作用を記述した方がいいかと思ったのです。 そこで、この本の中では浮腫みを取り除く利尿に働き薬膳素材が「烏龍茶」「豆乳」「マンゴーの」3種類、使われていることから、 「烏龍茶シロップの豆乳マンゴープリン」にしました。
しかも、最初のレシピ名「烏龍茶香る・・・」を伺ったときに、「冷やした烏龍茶シロップに香りってあるの?」と疑って、確認に聞き返したりしていたのですよね。 それがビックリ玉手箱! Eriさんがお持ち下さった「烏龍茶シロップ」を保冷瓶から豆乳マンゴープリンを入れた器に注いだとたん、芳香がたちのぼってくるではありませんか! その後で写真を撮るために明るい窓辺で盛り付けのスタイリングをしていたら、とてもよい香りに癒されてしまいました。 これには薬膳ライフコーチも脱帽! 「心を癒す薬膳にも応用が利く」素晴らしいスイーツに仕上がっていたのです。 だからこちらのレシピはもし、イライラしやすい春の心を香りで癒す季節薬膳として紹介するならば、最初に伺ったとおり「烏龍茶香る豆乳マンゴープリン」と命名するのがふさわしいでしょうね^^ もちろん今回のCPセッションでの気づき、自分は「《食べるアロマセラピー》の考え方を未来の仕事に生かしたいのかもしれない。」は、最初の小さなとっかかり。 でもそれは、とても大切な魂の奥底の「宝もの」でした。 この小さな発見から派生して、さらに明確な人生の使命が取り出されていく可能性を秘めているからです。 このように薬膳ライフコーチは薬膳生活を教えるインストラクターとして立場を超えて、薬膳キャリア構築に真摯に向き合うクライアントさまにはこうしたCPも行っています。 自分も人も幸せにする薬膳の専門家として、人生経験を誰かのお役に立てたい、そのためにオリジナルコンテンツを構築したいと願う皆さまが、これから社会で活躍してくださるよういつも心から応援しているからです。
まとめ【薬膳キャリア構築】「食べるアロマセラピー」の考え方を未来の夢に生かす
今回は薬膳の専門家になりたい自分の気持ちが、自分が本当にやりたいことにどう結びついているのか、少しずつはっきりさせていたいと願う会員の生徒様との「薬膳CP(キャリアプラン)カウンセリングレッスンのひとこまをご紹介しました。 まずは、ナチュラル薬膳生活ⓇのCPレッスンの特色や何が学べるのか例をいくつか挙げました。 それは、一人ひとりに合わせて対応するので、個人レッスンであること。クライアントさまのニーズに合わせてコーチングやインストラクションやカウンセリングの要素を、各セッションによって希望に合わせて提供できること、などです。 薬膳キャリアの構築を考えながら薬膳の学びを深めたい生徒様や、以前薬膳を学んだのに薬膳レシピを開発できないので仕事に生かせないという一般の方の悩みに、CPレッスンは対応しています。 今回は薬膳コースの生徒さまであるクライアントさまが、ご自身を内観して本当にやりたいことに気づくための土台作りを客観的にお手伝い。 その中から、《香りの良い薬膳素材の特徴》を生かして人の心を癒す「食べるアロマセラピー」の要素にご自身がとても惹かれていること。
香りで癒される薬膳レシピを開発するのが自分が得意で、やりたいことに何らかのかたちでつながっているのではないか。。。 こうした気付きをご自身で得られたことが、最初の一歩、スモールステップですが、大きな成果でした。 今日のCPレッスンでクライアントの会員の生徒さまEriさんがピン!と、未来の夢に結びつきそうな「食べるアロマセラピー」要素に、改めて惹かれたお話しはいかがでしたか? 「自分のありのままの人生経験を誰かのために役立てたい。」と願う、《薬膳の専門家》さん達、または《薬膳の専門家》の卵さん達の夢を追う姿や頑張る様子。 こうした方々の在りようが、同じように【薬膳キャリア構築】の夢を抱えている皆さまの励みになれば幸いです。 須崎桂子けいてぃー♪ 参考文献: 須崎桂子著『ナチュラル薬膳生活入門編』自立&自律した生き方 ]]>