【薬膳基礎コース】薬膳レシピ開発に中医学理論の《気》も学ぶのは何のため?

薬膳基礎コース理論レッスン20170205

こんにちは。あなたの薬膳レシピ開発力をひきだす薬膳ライフコーチ須崎桂子けいてぃーです。

薬膳ライフコーチ須崎桂子ブログプロフィール

薬膳を勉強するのになぜ難しい中医学の理論も学ばなくてはならないのだろう?

気(き)とか血(けつ)とか、なんだかあいまいで意味がよく分からないし、漢字がたくさん出てくるからなかなか覚えられない。

そもそも目に見えない《気》の話って、スピリチュアルか何かじゃないのかしら?

薬膳をしっかり学びたくてコースレッスンを受講してみたものの、中医学の理論はさっぱり分からなかったし、修了して薬膳の資格は取ったけれど薬膳を自分で考えて作れない。。。

薬膳のプロになりたくて資格を取ったけれど、自分でコンテンツを作る自信はまだないし、中医学理論ってとても苦手だった。。。

薬膳を以前学んだご経験をお持ちで、今もこんな疑問を感じたり、悩んだりしていませんか?

先に例として挙げたお声は10年以上薬膳教室を続けてきた中で、実際に受講生さまからお聞きしたことのあるお悩みです。

薬膳のプロを目指す大人女性にお届けしている【ナチュラル薬膳生活Ⓡ学び舎ブログ】。

そこで今回は薬膳作りに欠かせない中医学の理論のうち、わたくし達のイノチ(命)を支えている気(き)について楽しくご紹介した理論レッスンのひとこまをご紹介。

薬膳レシピ開発力を身につけるのに中医学理論の《気》も学ぶのは何のためか、簡単にお話しさせていただきます。

動画でご覧になりたい場合は、下記をクリックして21:46にてご視聴頂けます。

中医学の理論もしっかり学ぶ【前期】薬膳基礎コースの理論レッスン

ナチュラル薬膳生活専門家養成コースは大きく【前期】と【後期】に分かれていて、どちらもしっかり中医学の理論を学びます。

このうち昨日の【前期】基礎コース理論レッスンでは、わたくし達の生命活動を支えているさまざまな物質についてお話ししました。

それらの中で特に取り上げたテーマは《気》。

《気》とは何か、気の種類、それぞれの気の働き、そして気の働きがうまくいかなくなるとどんな不調が現れやすいか、体系的に学びました。

生徒さん達は今まで気にはいろいろな種類があって、体の中でそれぞれ違う働きをするとみなす中医学の考え方を初めて知ったとのこと。

自分たちにとっては新たに知ることになった古い先人の知恵に、興味津々なご様子でした。

気という言葉は日本語の中でもたくさん使われていて、「が乗らない。」とか、「が滅入る。」とか、ふだんの会話の中でよく聞かれますよね。

心配

日本語のこうした文脈の中で使われている気の意味は、精神論や感情に近いものがあります。

一方、中医学の理論でいう《気》は人間だけでなくわたくし達を取り囲む自然界にも関わるエネルギーなので、精神とは意味合いがちょっと違います。

ですから、日本人が薬膳を学ぶときに中医学の《気》を理解しようとすると、ちょっと混乱しやすいのです。

中医学理論の《》の概念は、中医学のいしずえである中国の古代哲学の先人の自然観から生まれました。

中国大陸の内陸部から発祥した古代の哲学は、文字が生まれるずっと前からの先人の経験則がよりどころ。

中国内陸部

先人たちは刻々と変わりゆく自然界の営みを代々にわたって注意深く観察してきたのでしょう。

そして大自然の季節や人間の体調の変化は、何か目に見えない力によってもたらされていると確信したのですね。

この力またはエネルギーを先人は《》と呼びました。

有名な陰陽五行説も、この自然界の気の働きによって自然界が一定の法則を持って変化していく様子を表しています。

五行説のイメージ

こうした先人の哲学は口伝えで引き継がれてきたので、とても抽象的で素朴です。

だから、ざっくりとあいまいな自然界や人体のとらえ方が、中医学理論の土台になっているので、杓子定規に学ぼうとすると理解しにくいのが玉に瑕なのです。

気は目に見えないけれど世の中の全てを動かしている原動力ともいえるでしょう。

中医学の理論で《》は、ありとあらゆるところに遍在している「物質」として捉えられています。

そして地球の外の宇宙空間にも、地球上の自然界の中にも、自然界の中で暮らす人間の体の中にも気は満ち満ちていると考えるのです。

外界の気と体内の気

ですから気についての理論レッスンではまず、初めて中医学を学ぶ生徒さん達が戸惑わないように、「自然界の気」と「体内の気」を別物に分けて理解していただくようにしています。

今回の【前期】薬膳基礎コース理論レッスンで学んだ気は、体内の気のことです。

ここでは酸素たっぷりの空気や樹木のような植物たちが放っている自然界の気は対象にしていません。

実は一口に体内の気といってもいろいろな種類があって、中医学ではそれぞれが違う働きをすると考えられています。

体内の気は全身を巡ってあらゆる臓器や器官を動かして、生命活動が滞りなく営まれるよう生涯にわたって働き続けます。

例えばわたくし達がふだん意識をせずとも、ずっと動いてくれている心臓。

心臓は中医学で「心(しん)」と呼ばれています。

心臓のパルス

中医学で心は体内の気の力をポンプのように使って、血液を全身に循環させる働きなどを担うとされています。

こうした心を働かせている気は「心気」といいます。

健やかなとき、わたくし達は心気が働いているのを気にかけることはほとんどありません。

でもいつもと違って胸のあたりに心悸や痛みを感じたら、心臓の働きに何か問題があるのかなと誰でも考えますよね。

もし重篤な急性病でなく中医学を土台に薬膳を学んでいる人ならば、心気のことを知っているので、落ち着いてまずセルフチェックできます。

今回の薬膳コース理論レッスンではこのような例を挙げて分かりやすく、気の働きや種類や不調についてお話をしました。

薬膳レシピ開発に《気》のコトも知らなくてはならないワケ

このように中医学の理論にそって《》のことを知ると、薬膳レシピを開発するにあたっては《気》はもちろん中医学の他の要素もトータルに理解する必要があるワケが自ずと見えてくることでしょう。

つまり体を正常に動かしている気のような物質や組織や器官がどんなメカニズムで働いているのか知らないと、不調の症状が出た時にどうやってもとの健康な状態に戻したらいいか分からないからです。

膻中(だんちゅう)の位置を示しているところ

薬膳は中国古代哲学の流れを汲む中医学の理論でおこなう食事療法。

食べる人の健康を守り不調を改善するための薬膳レシピ開発に、中国の古代哲学や中医学の考え方をまず参考にします。

薬膳の献立作りには、気やその他の体内の物質が内臓を健やかに機能させているかチェック。

問題なければ、健康を守ってますます元気になるための薬膳レシピを開発します。

残念ながら不調があれば、気はもちろん、その他の物質がきちんと内臓を働かせているかどうか中医学の考え方で探ります。

もし不調が軽ければ薬膳である程度は改善できそうか症状に応じて試してみます。

それでもなかなか治らなければお医者様に診ていただきますし、漢方薬を処方してもらうこともあるかもしれません。

だから薬膳教室ではお料理を作る調理レッスンだけでなく、気も含めて中医学を理解するための理論レッスンもバランスよく行っているのです。

先ほどは心臓の気を例に挙げましたが、もし心気がパワー不足なのではないかと見立てたら、どんな薬膳レシピを開発したらよいと思われますか?

心気の不足を補う薬膳食材を使ってエネルギーをチャージしたいものですよね。

そんなときに薬膳ライフコーチは豚ハツを使ってお料理を楽しむことが多いです。

豚ハツと人参の炒めもの

薬膳では必要に応じて不調の改善にお肉をいただきます。

でももしベジタリアンさんなら心気を養うために棗(なつめ)を使ってみるのもよいでしょう。

まとめ 【薬膳基礎コース】薬膳レシピ開発に中医学理論の《気》も学ぶのは何のため?

薬膳レシピ開発を身につけたいなと思ったら、中医学の理論は避けて通れません。

薬膳を学んだのに薬膳レシピを作れないで悩んでいる場合には、食事療法の目的やレシピ組み立てに必要な中医学の理論がよく分かっていないことが多いです。

そこで【前期】薬膳基礎コース理論レッスンのひとこまを簡単にご紹介。

薬膳の理論レッスンで取り上げた《気》についての話しを例に、薬膳レシピ開発をできるようになるために、なぜ気やその他の中医学の要素を学ぶのかその理由をお伝えしました。

そして気といっても色々な種類があること、臓腑や器官を動かしている体内の気のうち、心臓を働かせている心気に着目して、具体的な薬膳の処方例もご紹介しました。

これから薬膳レシピ開発力を身につけて医・食・癒の現場で生かしたい専門家や、薬膳のプロを目指したい大人女性の皆さんのご参考になれば幸いです。

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