【薬膳素材】猛暑の熱中症予防とケアに「苦瓜」で薬膳対策もプラスして

苦瓜の炒めもの薬膳お弁当アイキャッチ

こんにちは。貴女の潜在的なレシピ開発力をひきだす薬膳ライフコーチ須崎桂子けいてぃーです。

薬膳ライフコーチがレシピ開発中

医療や食やセラピーの現場で、自分や家族の不調に何を食べたらいいのか迷う患者さまやクライアントさまに、やさしい家庭薬膳レシピを提案できる人材を育成して14年になります。

きっかけは、肺がんの放射線の通院治療で体内の呼吸器に火傷を負った父に、実家で炎症を癒す料理を考えられなかった会社員当時の後悔でした。

父が他界した後この苦い経験を糧に薬膳を学び、勤めを辞して2008年に《薬膳の専門家》を養成する薬膳スクールを開校して現在に至ります。

《薬膳の専門家》を育てる【ナチュラル薬膳生活Ⓡ学び舎ブログ】

ナチュラル薬膳生活カレッジは関東地方の千葉県柏市にあるのですが、今年は異常気象でまだ6月末なのに今日梅雨が明けてしまいました!

先週までの20℃になかなか届かなかった梅雨寒から突然コンディションが一転。

ここ2、3日で急に30℃を超える猛暑日が続きましたが、体がまだ暑さに慣れていないので身に堪えます。

皆さんがお住いの地域ではいかがですか?

そこで今回は薬膳ライフコーチの熱中症を予防ケアする薬膳お弁当の考え方をご紹介します。

6月に梅雨が明け突然の猛暑!熱中症の予防とケアに苦瓜で薬膳お弁当

薬膳の専門家は、こんな季節の急変にも臨機応変に合わせる中医学の先人の知恵の暮らし方を取り入れます。

薬膳は中医学の理論を用いた食事療法。

中医学の根底には、大宇宙の厳しい天候変化をもたらす大自然を大宇宙と見做し、その影響をもろに受ける人間の体を小宇宙になぞらえて、人の心と体の調子を整える考え方があります。

猛暑になると天気予報やニュースではこまめな水分補給や適度な塩分の摂取、そして適切に冷房を使うよう呼びかけられていますが・・・

薬膳の知恵が身につくと毎日のお食事タイムも上手に使って、暑い季節を美味しく乗り切る知恵の引き出しがひとつ増えます。

夏の猛暑の季節薬膳の食材選びといえば、やはり南国の沖縄の代表的な野菜「苦瓜(ゴーヤー)」。

薬膳ではこのように身近なスーパーで売っているお野菜も薬膳素材素材として食事療法に使うのですが、誰もが手に入れやすいのが嬉しいですよね。

例えば自分は今朝、熱中症予防とケアの薬膳作りに苦瓜の炒めものを作って、残りをランチの薬膳お弁当にも詰めて仕事にも持参しました。

そしてお昼を頂く前に【薬膳素材】猛暑の熱中症予防とケアに、「苦瓜」を生かす薬膳の考え方を中医薬膳学の視点からライブ配信で紹介。

動画は6:26です。文字情報でお読みになりたい場合は、続きをどうぞお読みくださいね。

苦瓜を詰めた薬膳ライフコーチの今日の昼食を例に、「熱中症予防の薬膳お弁当のレシピ開発」の考え方と、薬膳学そして現代栄養学の見地から苦瓜の働きをお話ししています。

一足早い猛暑を乗り切る薬膳「苦瓜と豚肉と木耳のトマト塩麹炒め」

エアコンや冷蔵庫がなかった時代。

薬膳の食事療法の基礎理論を作った中国伝統医学(中医学)の先人たちは、体に熱感や清涼感をもたらす植物を利用して厳しい季節変化に対応してきました。

今日はそれに倣って苦瓜のおかずを詰めてお弁当を教室に持参してデスクワークをこなしました。

今日のようにまだ6月というのに30℃を越す猛暑という異常気象に見舞われると、現代の社会生活ではすぐにエアコンの冷房に頼ります。

もちろん熱中症の予防とケアに適切にエアコンを使って、体が熱くなり過ぎないように調節するのは大切なこと。

しかし、大勢の人たちと働く職場や公共交通機関では室内や社内で冷房がきつくて、夏の冷え性になるという皮肉な弊害も起こりがち。

薬膳ライフコーチももちろん真夏の猛暑日はエアコンをつけて、薬膳レシピ開発の調理レッスンなどを行っています。

でも自分ひとりの時はもともと冷え性なのでエアコンだと冷えすぎるから、扇風機で涼をとるほうが気に行っています。

そして体の熱を冷ますだけでなく夏バテ予防に滋養を補給する薬膳素材をふんだんに使って、陰陽バランスのよい薬膳の食事を摂って不調を予防ケアするのですね。

ちょうど昨日の夕方のお買い物で、オットが苦瓜を2本も買って来てくれていました。

朝からすでに27℃というものすごい暑さだったので、苦瓜を生かさない手はありません。

朝食にお昼のお弁当の分までたっぷり、「苦瓜と豚肉と木耳のトマト塩麹炒め」を作りました。

苦瓜と豚肉と木耳のトマト塩麹炒め

苦瓜は体の熱を苦味で強烈に冷ましながら暑気払いしてくれる沖縄では多くの人が食べている定番の薬膳素材。

豚肉には体液を満たす働きがあるので、たくさん汗をかく夏場に苦瓜と組み合わせるのは理に適っています。

薬膳レシピ開発は、このように不調の予防ケアに役立つ薬膳素材や調理法を見極めて、日々の食事で行うのです。

苦瓜の働きを薬膳学と現代栄養学の見地から知って健康管理に役立てる

薬膳レシピを開発するには、中医学理論を理解してその方法論を用い、薬膳素材辞典の中から健康増進や不調の予防ケアの目的に合う食材を組み合わせ、目的に適した調理法で作ります。

今回例に挙げているのは沖縄のような暑くなる地方で伝統的に暑気払いに食べられてきた苦瓜です。

ナチュラル薬膳生活文化普及協会の基準によると、苦瓜は「体温調節系」の薬膳素材に分類されています。

体温調節系というのは、温めたり冷ましたりという体感を食べてから実際に体にもたらす分類体系のひとつ。

この分類体系のなかの熱を冷ます働きのある「清熱類」にカテゴライズされています。

苦瓜のスライス

体を冷ます力がとても強い寒性で、苦味で火のような熱感を降ろす働きがあるとして中医学に基づく薬膳学の食事療法で使われてきました。

現代生理学ではなく、中医学でいう心(しん)、脾(ひ)、胃(い)に働きかけます。

心はもともととても熱い臓器なので、夏に熱せられると暑くなり過ぎてオーバーヒートしやすいのが特徴。

ですから、苦味の強い薬膳素材を適度に摂って心にこもった熱をリリースする手法がとられてきたのです。

脾と胃は合わせて、中医学では脾胃(ひい)と呼ばれ、消化器系統を意味します。

中医学でも現代栄養学でも、苦味にはその苦い刺激で胃の働きを刺激して消化力を高める健胃の作用があることが知られています。

食べ物からしっかり滋養を摂るには消化吸収力が欠かせません、

だから、暑さで食欲が減退しやすい夏は、夏バテ予防ケアに苦味野菜を適度に摂るのは理に適っているのですね。

現代栄養学やメディカルハーブでは、苦瓜の苦味のモトは、チャランチンやモモルディシンという植物化学成分であることが知られています。

「解暑止渇」と「清肝明目」というのは、中医学独特の薬膳素材の働きを表す書き方です。

解暑は暑気払い、止渇は潤いを補給して喉の渇きを癒すことを意味します。

清肝と明目は、肝の解毒を行って目の調子を整えることを表します。

中医学の理論に基づく考え方で、体内の臓器の「肝」と体表の器官である「目」は、お互いにとても関りが深く、どちらかの失調を診て取るのによく使われます。

肝は解毒などを担う体内の臓器ですが、その調子が関りが深い目に現れるので、例えば目の充血が見られると肝が失調しているかもしれないと考えるのです。

肝は胃と同じように苦味の刺激を受けると良く機能するので、苦瓜は肝の解毒のプロセスを高めるのにも役立ちます。

体温調節系 清熱類 苦瓜

*体温への作用・味の性質・臓腑への働きかけ・作用*

寒 苦

心 脾 胃

解暑止渇 清肝明目

*栄養素・生理機能成分*

チャランチン モモルディシン

参考文献
『ナチュラル薬膳生活入門編』
『メディカルハーブの事典』

まとめ【薬膳素材】猛暑の熱中症予防とケアに「苦瓜」で薬膳対策もプラスして

猛暑の季節になると天気予報やニュースでは熱中症の予防とケアに、こまめな水分補給や適度な塩分の摂取、そして適切に冷房を使うよう呼びかけるようになります。

特に今年の関東地方は6月に梅雨入りしてすぐに月末には梅雨が明けてしまい、いきなり30℃以上の猛暑に見舞われるという異常気象に直面しています。

もちろん、こうした従来からの真夏の暑さに対する対策は有効なのですが、さらにプラスして知っておくと便利なのが薬膳の先人の知恵。

こうした厳しい自然界からの試練を受け止めてさらりとやり過ごすのに、中医学の先人たちは薬膳という食事療法の知恵を後世に伝えてくれました。

今回は猛暑の暑気払いに役立つ薬膳素材の苦瓜が体の熱を冷ますメカニズムを、中医学と現代栄養学と現代生理学でひも解きながらご紹介させて頂きました。

薬膳ライフコーチはちょうど暑気払いの薬膳お弁当に、「苦瓜と豚肉と木耳のトマト塩麹炒め」を仕事に持参していたので、食前にちょこっとライブ配信で調理例としてご紹介しました。

こうした薬膳の知恵も生活にプラスして異常気象にマケズ健やかにお過ごし頂けたら幸いです。

須崎桂子けいてぃー♪

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薬膳体験パーソナルレッスンafter

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