医療や食やセラピーの現場で、自分や家族の不調に何を食べたらいいのか迷う患者さまやクライアントさまに、やさしい家庭薬膳レシピを提案できる人材を育成して14年になります。
きっかけは、肺がんの放射線の通院治療で体内の呼吸器に火傷を負った父に、実家で炎症を癒す料理を考えられなかった会社員当時の後悔でした。
父が他界した後この苦い経験を糧に薬膳を学び、勤めを辞して2008年に《薬膳の専門家》を養成する薬膳スクールを開校して現在に至ります。
《薬膳の専門家》を育てる【ナチュラル薬膳生活Ⓡ学び舎ブログ】
今年、コロナ禍に入って3年目のゴールデンウイークはいかがお過ごしですか。
コロナのまん延防止法が解除されてから初めての黄金週間。
薬膳スクールでは引き続きコロナ感染予防には十分に気をつけています。
そんな中ではありますが、こどもの日にちょっと先駆けて「こども薬膳レッスン」をデザイン。
先の5月1日の牡牛座新月、天体からの「星読み薬膳ライフ」からも、車で行けるような近場の小旅行で子供さん向けの学びの機会を作ると吉。
そのような暗示が出ていたのですね。
結果は大好評。
天体からの後押しを生かして大正解でした。
薬膳の専門家を目指す大人女性に届ける【ナチュラル薬膳生活Ⓡ学び舎ブログ】
今回は、ママとこどもたちに潜在意識に楽しい思い出の一ページとして残るであろう「【こども薬膳レッスン】テーマは「愛」ママと一緒に愛情たっぷりランチづくり」をレポート。
ナチュラル薬膳生活の「こども薬膳レッスン」のコンセプト、そしてお子さん達にお母さんの愛をたっぷり感じられるようにデザインした皆でランチ手作りのひとこまをご紹介します。
ナチュラル薬膳生活の「こども薬膳レッスン」とは
ナチュラル薬膳生活は食事・運動・休養の健康三本柱で、自分も人も幸せにするライフスタイル医学の暮らし方。
このコンセプトを子供さん達にも分かりやすく伝えて体感して頂くのが、「こども薬膳レッスン」です。
対象は2歳から小学生まで。
生涯にわたって健やかに暮らすには、食事だけに頼っていては難しいものです。
だから、ナチュラル薬膳生活では薬膳を社会に広めるにあたって、生活の全体を整えるメソッドをトータルに扱える薬膳の専門家を育ててきました。
薬膳は中医学の理論で組み立てる食事療法。
だから必ず何を予防ケアするための薬膳か「目的」があります。
ママ達には薬膳レシピ開発に必要な理論をしっかり学んで頂いています。
でも、子供さん達のためのイベント「こども薬膳レッスン」では難しい理論のお話しはスキップ。
薬膳テーマはさりげなく忍ばせることにしています。
例えば今回のテーマはこども薬膳レッスンに連れてきてくれたママの「愛情」を感じてもらうこと。
愛情を感じる心は、体のどこにあるのか。
特に今回選んだ食べものには、心と体を元気にしてくれる働きがあることをお話ししました。
つまり食事はお腹を満たすためにお料理を食べることだけが目的ではないのを、五感を通じてお伝えするようにしています。
具体的には、食べものの彩りの心地よい組み合わせ、心地よい食空間、集う人々との会話、食卓のしつらえによって、心と体が喜ぶのを経験して頂くこと。
でもお子さんが保育園の幼児くらいの場合、大きくなったらそんな記憶が薄れていくのは当たり前。
そこで後々、ママと一緒に心と体と魂が幸せになる薬膳のお食事イベントに参加した思い出がカタチに残るようにテキスト資料を工夫しています。
万が一汚しても破けないように、薬膳レシピの食材の働きや色の効果が心と体にどんな作用をするかのお話しページは透明シートで保護。
飽きちゃってもお絵かきや字を書いたりできるように、ノートもついています。
ママだけでなく、お子さん達のお名前を書いて初回は一人ひとりにフォルダーを差し上げています。
一方、ママ達も習ったカンタンこども薬膳レシピの補足説明やサービスレシピなどについて、書き込めるというメリットもあります。
忙しい子育て世代はバラバラのプリント資料が手元にたくさんあると、積み上げた紙だらけになって整理整頓が大変だから。
自分で作り上げる薬膳レシピ開発のミニレシピ本のように使って、一人ひとりが自分で育てられるバインダーのテキスト資料を使います。
おしまいにテキストには皆さんのお名前と薬膳ライフコーチけいてぃー♪のサインをしてお渡し。
楽しく学んで作って美味しく食べて、ママもお子さんも満面の笑顔になります。
愛情たっぷりこどもの心も癒す薬膳レッスンのひとこま
おとなもこどもも一緒に楽しく薬膳で食育。
2歳からわたくしも含めると58歳まで、どうしたらみんなが楽しい「こども薬膳レッスン」になるかな。
幸いご参加のママの生徒さまから、小学6年生のお嬢さんを小さい子の面倒を見るのがとても好き💕と、伺ったのですね。
それはとても嬉しい薬膳のカミサマからの助っ人です。
小さいお子さん達が一緒にみんなで楽しめる薬膳イベントをぜひやりなさいという天からの声だなぁと思いました。
その一方で、薬膳に興味のあるママの生徒さん達からは常日頃、いろいろなお悩みや状況を伺います。
・自分で作りたがるようになったけれど、危ないし汚すのでお片付けが大変。
・好き嫌いが多くて家族がバラバラに違うものを食べたがる。
・せっかく自然派食材を食べさせていてもジャンクフードを学校のお友達から覚えてくる。
等など。
そこで、このレッスンの短い数時間だけでも、そんな悩みが吹っ飛ぶ楽しいゴールデンウイークイベントにすることにしました。
◎手づくりがやはり楽しいでしょうから、粘土みたいに成型できる薬膳クッキーでお楽しみ。
トマトチキンライスは、自分が好きなカタチに盛り付け。
◎苦手な薬膳食材は一人分だけでも別分けで作れるように。
◎科学的に合成されたものであれ、無添加のものであれ、既成品の旨味調味料を使わない調理法のこども薬膳に対するこどもさん達の反応を拝見。
結果やいかに。
お子さん達の反響はご試食の最中にすぐ分かりました。
「おいしい~♪」という《雄たけび》がスグに聞こえて来たからです^^
お皿を見たら次々完食。
まだお子さんが小さくて食べ切れなかった分も、ちゃんとママのお腹に入りました。
実は今回使いたかったパセリ。匂いが独特なので皆さん召し上がれるかちょっと心配でした。
鉄分補給と体内の老廃物を解毒する作用が期待できること。
パセリの緑色は今回テーマの心・愛・ハートを示すインド思想哲学のチャクラの色。
だから、ご試食のワンプレートランチに是非、加えたかったのですよね。
パセリは外食やお弁当などの付け合わせの彩りに、少しだけ添えてあることが多い薬膳素材。
そのまま口に放り込むと、パサパサして食感が良くないし独特の強い香りには、好みが分かれます。
でも、みじんぎりにして卵や炒め物に入れるとすごく食べやすくなるし、フレッシュハーブとして絶品な仕上がりになるのです。
付け合わせだと捨てられることが多く、飾りと思われているパセリの薬膳処方。
ほとんどの皆さんが問題なく食べていらしたので、ちょっとほっとした次第です。
まとめ【こども薬膳レッスン】テーマは「愛」ママと一緒に愛情たっぷりランチづくり
今回は一足早い子供の日、こども薬膳レッスンの様子をレポート。
薬膳生活が大好きなママと一緒に愛情をたっぷり注いだランチを一緒に作って楽しむイベントレッスンのひとこまをご紹介しました。
ゴールデンウイークも後半に入ってあと数日。
そして週末は母の日と、ファミリーイベントが続くウキウキ気分の初夏の五月です。
薬膳の学びを通じてお母さまと子供たちの愛をどんどん育んでいただけたら幸いです。
そしておうちで待っているパパとも今日楽しかった思い出を是非分かち合って頂きたいなと思います。
薬膳生活を愛するご家族に幸あれと願うのでした。
こうした薬膳ライフコーチのナチュラル薬膳生活レッスンのひとこまが、これから薬膳の専門家を志すみなさんの参考になれば幸いです。
須崎桂子けいてぃー♪
参考文献:
須崎桂子著『ナチュラル薬膳生活入門編』
]]>