こんにちは。あなたの薬膳レシピ開発力をひきだす薬膳ライフコーチ須崎桂子けいてぃーです。
自分やご家族やお客さまや患者さまの食事療法に薬膳を習ったけれど、自分でレシピを考えられなくて困っていませんか?
またはこれから、「薬膳生活レシピ開発」を学んで家庭や仕事に生かしたい思っていませんか?
薬膳のプロを目指す大人女性にお届けしている【ナチュラル薬膳生活Ⓡ学び舎ブログ】。
今回から、薬膳レシピ開発を愛する会員さんたちと薬膳教室の開校13周年記念に合わせて実現した「電子書籍出版」を祝う夏の薬膳会のお話しをシリーズでお届けします。
目次
開校13周年しし座新月、仲間たちと創った『薬膳生活レシピ開発』電子書籍出版で祝う夏の薬膳会
8月8日は薬膳教室の開校記念日なので、毎年夏になるとお祝い会をしています。
今年2021年は13周年に合わせてナチュラル薬膳生活の会員さん達と計画して電子書籍を初めて出版。
そして開いた電子書籍出版の実現と開校13周年記念を祝う夏の薬膳会について、会員さん達が開発した薬膳レシピをご紹介しながら一部をレポートさせていただきます。
コロナ禍も2年目の夏に入りなかなか教室で直に会えない中、共通の出版目標を立てオンラインを駆使して励まし合いながら原稿を書いて目標達成。
電子書籍のコンセプトは薬膳料理のレシピ本ではなく、先人の知恵で薬膳レシピはどう開発するのか、その基本の考え方を世の中の皆さんに「超入門」でお伝えする本にしました。
世の中には薬膳レシピを自分で考えて作れなくて困っている人たちがとても多いからです。
仲間たちが開発した家庭的薬膳たちによいお見本になってもらい、誰にでも分かりやすくやさしい薬膳レシピ作りの本に仕上がったので、ひとりで本を出版したときより喜びもひとしお。
さらに今夏の薬膳会は、初夏から宿命占星術師になった薬膳ライフコーチのわたくしにとって、もっとも思い出深い記念日のひとつになりました。
奇しくも2021年8月8日の13周年はしし座新月。
ナチュラル薬膳生活で暮らす皆さんがもっと心地よく人生を航海できるよう、先人の知恵にプラスして天体からのメッセージも伝え始めたところです。
しかも8月8日はライオンズゲートと呼ばれ、宇宙から地球に降り注ぐエネルギーを通す扉が全開になるため、宇宙エネルギーのパワーが最も強くなる日と重複。
しかも一粒万倍日。
物質的な見返りを期待するわけではありませんが、薬膳生活レシピ開発を通じて世の中のお役に立ちたくて発信した今の想いが、将来万倍の実りとなって宇宙から戻ってくると言われる日とも重なったのですね。
そこで今年の夏の薬膳会のプログラムは、『薬膳生活レシピ開発BOOK Vol 1 夏 季節薬膳: 自分でサクサクレシピを作れる 魔法の3ステップ 薬膳生活レシピ開発BOOKシリーズ (ナチュラル薬膳生活ブックス)』の中から、それぞれのレシピを紹介して分かち合い、薬膳レシピ開発の理由をお互いプレゼンする趣向に。
電子書籍を執筆しながら、お互いに苦労して薬膳レシピを仕上げる過程を見てきたので、実際にそのお料理を目の当たりにして開発した会員の説明を直接聴くことができたのは感動的でした。
今年も昨年同様にコロナ対応少人数制で、教室参加してくださった会員さん達と喜びをシェア。
もちろんコロナ感染に最大限の注意を払って、座席を離してキープディスタンス。
一緒に美味しく電子書籍に紹介されていた薬膳レシピの数々を静かに味わいました。
一方、薬膳教室には千葉県柏市から遠い遠~い北海道や海外に住む会員さん達。
人数制限で当日サロン教室で参加できなかった会員さん達。
子育て奮闘中でZOOMオンラインでところどころ視聴の会員さん達。
ご都合で当日参加は難しく後日録画視聴の会員さん達もいらっしゃいます。
だからコロナ禍を生かして昨年から身に付けたITの技術をフルに活用。
教室対面とZOOMオンラインハイブリッドで、中継・録画しながら、薬膳生活レシピを分かち合う感動をお伝えしました。
もちろん、ZOOM参加の皆さんは開発した薬膳レシピをプログラム資料で分かち合っています。
今年13周年はこのような方法を採用して、時空を超えて共に味わい祝う未来型の薬膳祝賀会にしてみました。
プログラムの最後は薬膳ライフコーチがしし座新月の天体からのメッセージをひも解き、ナチュラル薬膳生活に生かす術についてシメのお話し。
このようなプログラムで夏の薬膳会を構成しました。
出版した薬膳生活レシピ開発の本には20のレシピを収載。
夏の薬膳会ではこれらの薬膳レシピの中から7つを実際につくって皆さんで楽しみました。
沢山あるので、今回はその中から★カニと卵のココナツカレーを開発してくださった会員さんのレシピ。
そして、一緒に組み合わせたわたくしの★とうもろこしとはと麦のごはんをピックアップしてご紹介します。
高熱を乗り越えて実現したタイ料理がヒントの夏バテ予防のカレー
★カニと卵のココナツカレーを電子書籍にのせたいというアイデアを会員の美蓮さんからお聞きしたのは、【前期】薬膳基礎コースのZOOMレクチャーのとき。
けいてぃーの左隣が美蓮さん。
夏の季節薬膳をテーマに電子書籍を出版する構想をお話ししたらすぐにピン!と来たのが、蟹だったとおっしゃていたのですね。
夏の季節薬膳の構想を聞いて早速コースの参考書『ナチュラル薬膳生活入門編』をひも解いてリサーチ。
そして、夏の暑気払いによい薬膳食材をいろいろ見て予習してみたら、大好きな蟹を使いたくなったのだそうです。
「カニ缶でいいですか?」と聞かれたので、もちろん「YES」と回答。
「カニかまぼこ」だったりすると、実は蟹ではない白身魚のすり身が原料かもしれません。
すると薬膳的な働きが違うので、浮腫みを除くなど、熱を冷ます目的と違う働きがメインになるかもしれません。
それが悪いわけではありません。
薬膳は目的に合う薬膳素材を使ってフードセラピーを行うので、違う薬膳になってしまうという場合があるというわけです。
カニかまぼこの合成着色料の赤色を好まない人もいるでしょう。
カニの身をほぐして加工したカニ缶なら夏の暑気払いに体を冷やす、という今回の薬膳の目的に合います。
忙しければわざわざボイルの冷凍カニを探してきてカニの殻を割っての身を自分でほぐして準備しなくても大丈夫。
ナチュラル薬膳生活は、なるべく自然な加工食品を使ってヘルシーな家庭薬膳をカンタンに作れるのがいいところです。
カニとカレースパイスで夏の季節薬膳を作るという新発想
でもちょっと驚いたのが、カニでカレーを作ろうと思って・・・という美蓮さんのアイデアでした。
「カニ」と「カレー」?
もちろん、夏に人気のカレーは暑さで食欲減退しやすい消化力を香辛料の刺激で助けるから、夏バテ予防の薬膳作りに大変よい調理法。
ですから、もちろんわたくしの答えは「YES」でした。
しかし、講師の自分はカニのカレーを食べたことがなかったのです。。。
だから、一体どういう発想からこんな不思議な組み合わせが出て来たのか、さっぱり分かりませんでした。
その後、薬膳生活出版プロジェクトメンバーそれぞれの発想にお任せして電子書籍出版の共同作業は進んでいきました。
互いに励まし合うため、受講生やナチュラル薬膳生活の愛好家たちのオンラインサロン【絆】メンバーズサロンで、電子書籍に載せる薬膳レシピの試作のようすを活発にシェアする方法を採用。
すると今度は美蓮さんから、「カニカレーに卵を入れたら炒り卵みたいになったからやりなおします💦」という投稿が。
え?今度は「カニカレーに溶き卵を入れるの?」とまたびっくり!
もちろんカレーに卵を入れるのは何ら問題はありません。
夏は沢山汗をかいて体の潤いが失われるシーズンなので、体を潤す卵は薬膳作りにウェルカム。
しかし、ゆで卵の切ったものをのせた日本のカレーは見たことがありました。
でも、溶き卵の入ったカレーという発想は全くなかったので、美蓮さんの薬膳レシピ開発のプロセスで何が起こっているのか見当がつきませんでした。
するとそのうち・・・タイに住んでいたことがある他の会員さんが美蓮さんの投稿に、「あ~。プーポッパンカレー。美味しいよねー。なつかしー。」とコメントが入ったのです。
そして二人の間で「カニと卵が入ったカレー」の話で盛り上がり、タイカレーにプーポッパンなんて愛い名前の定番カレーあるのを初めて知った次第です(笑)。
これこそが、仲間たちとコミュニティで薬膳レシピ開発するメリットですね。
さまざまな人たちの人生経験やアイデアや特技から、お互いに学び合って新たな発想を生む原動力を得られるコト。
わたくしは薬膳講師という立場ではありますが、一方的に教えるという前世代の薬膳の伝え方は10年くらいで卒業しました。
時代が変わったので共に心・体・魂の成長を目指す仲間として、ときには自分も教えて頂くことで会員さん達と一緒に成長していけるのを心から楽しんでいます。
タイのプーポッパンは日本に伝えられて、今回の電子書籍と開校記を祝う日本の夏の季節薬膳に変身。
日本人のテイストにピッタリな、甘辛スッパイではない、マイルドな夏バテ予防の別物カレーになったのでした。
このようなかたちでわたくしも学ばせていただきながら、薬膳教室の13年目を迎えられたことを魂の底から嬉しく感じます。
熱病を乗り越えて薬膳レシピ開発を完成させた情熱のみなもと
ところで、美蓮さんはこのように柏本校サロン教室で、ご自身が開発した「夏バテ予防とケアの薬膳~カニと卵のココナツカレー」を元気に紹介してくださいました。
しかし実は先月下旬、ご家族から夏カゼをもらって2週間くらい大変な熱病にかかっていたのです。
念のため検査を受けてコロナではありませんでした。
しかしせっかく開発した薬膳レシピを電子書籍を制作するためのソフトにパソコンから入力することが一時出来なくなり、ずっと寝込んでいたのを後から伺って驚きました。
実はこのカレーの他に、トマトのお素麺と、マンゴーのピクルスの3品を収載したいと張り切っていらっしゃったのですね。
でも、病気からの復帰後はお体が心配だったので説得して、このカレーだけでいいですよとお話ししました。
ところが、薬膳会ではお料理が多すぎてしまうのでお出ししなかったのですが、電子書籍には「葉野菜とマンゴーのトマト素麺」も頑張ってレシピ開発そして執筆を完成。
復帰後のレシピ開発の仕上げと電子書籍の担当箇所の執筆の早かったこと!
3品を泣く泣く2品に減らしたものの修正した目標通りに2品を完成。
薬膳レシピ誕生秘話や薬膳生活プロジェクトメンバーの想いにも、レシピ開発のキモを分かりやすく書いてくださいました。
病み上がりにも関わらず薬膳レシピ開発をやり遂げようと頑張った情熱には、薬膳ライフコーチも舌を巻きました。
今回は出版直前に一人ひとりのプロジェクトメンバーの想いを編集・校正しながら改めてさまざまな気づきがありました。
美蓮さんの場合は、体だけでなく心や魂が救われた薬膳フードセラピーのメリットを、将来は同じように困っている人に伝えられる自分生きの案内人(コンシェルジュ)になりたいという強い願いでした。
食べものが心の状態にも影響を及ぼすことがあるらしいコト。
心の状態は良い意味でも悪い意味でも、体にスグ直結するコト。
人によっては心の小さなバランスの崩れが増幅して、体に明らかなダメージを及ぼすことを、とても繊細に感じ取っていらっしゃったようなのです。
間もなく60歳に手が届くわたくしにムスメがいたら、その半分の年齢の美蓮さんはちょうどそのくらいの会員さま。
ですから未来にナチュラル薬膳生活の志を引き継いでくれる人材が、すくすく育っていることが何よりもうれしいのでした。
電子書籍には典型的な夏の不調として、「夏バテ」・「熱中症」・「脱水症状」・「むくみ」4つを掲載しています。
美蓮さんの「カニと卵のココナツカレー」は夏バテの予防とケアの薬膳に。
「葉野菜とマンゴーのトマト素麺」は、熱中症予防の予防とケアの薬膳に。
それぞれカテゴライズして収載しました。
末尾にはわたくし達が作り上げた電子書籍のKindleストア購入先が掲載してあります。
美蓮さんが心を癒す心理への色彩効果も考えてデザインしたふたつの家庭薬膳レシピから学びを得たい場合は、どうぞアクセスして参考にしてくださいね。
夏バテ予防の薬膳カレーとむくみケアの薬膳ごはんのマリアージュ
こうして夢の電子書籍の出版を実現してスグ、今度は薬膳会の準備に取りかかりました。
夏の薬膳会では薬膳レシピラインナップのひとつとして、美蓮さんの作品は「カニと卵のココナツカレー」のほうを味わうことに決めていました。
すでに松実さんの「桃とフルーツトマトの冷製パスタ」を頂くことにしていたので、「葉野菜のマンゴートマト素麺」が、同じ麺類で重なってしまうからです。
だけど、カレーに一緒にそえるごはんはどうしよう?
美蓮さんのレシピのオリジナルは、カレーにシンプルな白米のごはんが付いていました。
でも考えてみたら、わたくしが開発したとてもシンプルな「とうもろこしとはと麦のごはん」のマリアージュがイケそうに思えたのですね。
薬膳の理論でいくと、美蓮さんの薬膳カレーは夏の暑さでバテないための滋養補給系のフードセラピーです。
一方、わたくしの薬膳ごはんは利尿やお通じで高温多湿によるむくみを改善するデトックス系のフードセラピーです。
デトックス系とはいえ「とうもろこしとはと麦のごはん」のベースは体の中の水はけに関わる消化器系統の働きを整える白米。
利尿やお通じを促すとうもろこしもはと麦の解毒効果は、薬膳カレーの補給効果を打ち消すほど強くはないので、組み合わせてもよいだろうと判断した次第です。
特にはと麦の味の性質は、「淡味(たんみ)」と呼ばれはっきりしない味わいが特徴。
主張しすぎないから、薬膳カレーとはバッティングしないだろと判断しました。
するとこれがなかなかマイルドの滋養と解毒の陰陽バランスを整えるよいコラボレーションとなりました。
食してみると美蓮さんのカレーはスパイスは効いているものの、チリのようなピリピリした辛さはほとんどなくて、とてもマイルド。
わたくしの薬膳ごはんもそれほど主張しませんでしたし、とうもろこしとはと麦と白米の自然な甘味がうまくマッチしたのですね。
いろいろな夏の季節薬膳を少しずつ分け合って試食することにしたから、分量もちょうどいい感じ。
それに何といっても消化を助ける薬膳素材をバランスよく組み合わせていたので、食卓はバラエティー豊か。
夏のごちそう季節薬膳ではありましたが、ずっしり胃にもたれるようなことは全くなく、ヘルシーな薬膳会になりました。
とうもろこしの黄色は中医学やインドのアーユルヴェーダでは、消化器に働きかけるとされるシンボルの色。
それがプチプチ白いご飯の間から顔を覗かせいるので、ちょっとした食欲増進の色彩薬膳にもなりました。
まとめ 【祝!電子書籍出版】仲間たちと夢を実現《薬膳レシピ開発の本》&開校13周年夏の薬膳会(その1)
8月8日の薬膳教室の13周年開校記念の一環として、会員さん達と一般の人たちに薬膳レシピ開発のキモを伝える電子書籍の出版を実現しました。
ちょうどこの日は、人生の新たな節目をスタートをプランしたり誓願するのにふさわしい「獅子座新月」、「ライオンズゲート全開の日」、「一粒万倍日」とも重なったのはとても幸い。
仲間たちと教室とZOOMハイブリッド開催で、共通の夢の実現を祝う夏の薬膳会を楽しみました。
今回はこの夏の薬膳会のプログラムの中から、電子書籍に収載して薬膳会でもご紹介した、「カニと卵のココナツカレー」と「とうもろこしとはと麦のごはん」にフォーカス。
タイのカレーから発想を得た会員さんの夏バテ予防の薬膳カレーが、熱病を克服してがんバッタ会員さんの努力で完成したこと。
そして、わたくしが開発したシンプルな薬膳ごはんと組み合わせるアイデアが出た理由。
これらがなぜいい感じでマッチしたのか、薬膳の理論の視点からもひも解いてご紹介しました。
仲間たちと初めての出版した電子書籍とそのお祝いの夏の薬膳会には、まだまだ本には書かれていないレシピ開発秘話が隠されています。
この出版を通じて薬膳のプロを目指す大人女性たちのレシピ開発ストーリーが、同じように薬膳を作れるようになりたい多くの方々の励みなれば幸いです。
2021年8月8日のしし座新月にAmazonの電子書籍キンドル版で出版を果たした『薬膳生活レシピ開発BOOK Vol 1 夏 季節薬膳: 自分でサクサクレシピを作れる 魔法の3ステップ 薬膳生活レシピ開発BOOKシリーズ (ナチュラル薬膳生活ブックス)』。
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